透明中年

年賀状が届いた 古い友人から

子供のことばかりで 自分の話はない

世の中に年下の人が増えてく

それが生きてるということ

素晴らしいことと 分かっているけれど

今夜はお前のことを 聞かせてよ

透明中年我々は 人混みに飲まれ消えてゆく

どんな色をしてたのか

もう誰も分からない

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アルコールで眠り カフェインで起きてます

子供の頃ならば そんなのは必要なかった

色んな事柄に 鈍感になってゆく

強くなったとも言えるけれど

嬉しいことにも 悲しいことにも

関心がなくなってゆく とっくに

透明中年我々は 人ごみに呑まれ消えてゆく

どんな色をしてたのか

もう誰も分からない

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分からないものがほら

分かったそれだけで

真っ黒けになってしまってたよ

もう君のことも

自分のことさえも

見えなくなってきた

それでも

透明中年我々は 人混みに飲まれ消えてゆく

どんな色に染まっても

あの日の夕陽のまま