純白は汚せない

大事なものがあり

譲れないものがあった

それでも殆どが

粉々になっていた

今にして思うなら

どうでもいいことばかり

どうしてあの頃は

頑なだったのだろう

今夜の月光が

照らすのは

素敵な夜景なんかじゃなく

酔っ払いのゲロ

純白は汚せない

私の魂の

純白は汚せない

誰に譲ろうとも

許しあい笑い合い

何を手にしたのだろう

大人になるよりも

だらしなく熟してゆく

夜明けの朝陽が

照らすのは

高級な車なんかじゃなく

生ごみのカラス

純白は汚せない

私の肉体の

純白は汚せない

誰に負けようとも

この手は

だいぶ汚れてしまったけど

それでも

血と骨の奥には真っ白い場所

純白は汚せない

おまえの魂の

純白は汚せない

誰に抱かれても

純白は汚せない

おまえの肉体の

純白は汚せない

どこに向かおうとも